【電子ピアノ再生工房が教える】買取前の「やることリスト」と「やらなくていいこと」

〜掃除はNG？付属品は不要？高額査定を狙うためのプロの裏側を公開！〜

「電子ピアノを買い替えるから売りたい」「引っ越しで処分したい」そう考えたとき、多くの方が「査定前に何を準備すれば良いんだろう？」と悩まれるのではないでしょうか。

「徹底的に掃除した方がいい？」「付属品が揃っていないとダメ？」…買取前の準備は、時間も労力もかかるため、できるだけ効率的に進めたいですよね。

私たち電子ピアノ再生工房は、数多くの電子ピアノを買取・修理・再生してきた専門家です。本記事では、その経験に基づき、「お客様の無駄な労力を省き、スムーズに、かつ高額買取を狙うためのチェックリスト」を包み隠さずご紹介します。

結論からお伝えします。多くの方が「やった方がいい」と思っている準備の多くは、実は不要です。手間をかけて逆にマイナス査定になるリスクもあります。

チェック項目	結論	専門家からの解説（理由）
徹底的な清掃	【しなくてもOK】	理由: 私たち専門店では、買取後に必ず分解し、内部のホコリや鍵盤下の清掃、外装の再クリーニングを徹底して行います。そのため、お客様側で頑張って清掃していただいても、査定額にはほとんど影響しません。逆に、水拭きなどで薬剤や水分が入り込み、外装の塗装が溶けるなどのトラブルが発生すると、マイナス査定の原因になるためご注意ください。
ヘッドホン	【無しでOK】	理由: ヘッドホンはイヤーパッドなどの消耗品であり、衛生的な観点から再販には適さないため、査定時に付属品としてカウントされないことが多いです。無理に探したり、新しいものを買う必要はありません。
梱包材の準備	【不要】	理由: 電子ピアノの運搬は、解体や特殊な梱包が必要です。買取業者が専門の資材とノウハウを持って運搬・解体を行うため、お客様側で無理にダンボールや緩衝材を用意する必要はありません。

査定額は、電子ピアノ本体の状態だけでなく、どのように引き渡すかによっても大きく変動します。特に金額に直結するプロの裏技をご紹介します。

査定額アップを狙えるのは、本体以外の以下の要素です。

チェック項目	結論	専門家からのアドバイス
持ち込み（店頭買取）	【買取額にプラス】	査定額アップの最大要因です。お客様ご自身で当工房（店舗）へお持ち込みいただければ、運搬費用（コスト）がゼロになるため、その分を「持ち込み料金」として買取価格に上乗せいたします。
椅子（高低自在イス）	【あればプラス査定】	椅子はセット品としての需要が高いため、付属していれば査定額はプラスになります。ただし、配送業者へ依頼する場合は、椅子がもう一つ分の配送物と見なされ、配送コストが上がってしまう可能性があるため、査定時に正直に相談しましょう。
説明書	【組立部分だけで可】	全て揃っていなくても、提携配送業者が解体を行う際の参考になる「組立・解体図」の部分だけでも残しておいていただけると非常に助かります。

運搬コストは査定額に大きく影響します。特に「階段」の有無は必ず申告してください。

チェック項目	結論	専門家からのアドバイス
設置場所（階段の有無）	【必ず申告が必要】	設置場所が2階以上で階段の利用が必要な場合、運搬時の危険性が高く、専門の作業員を増員する必要があるため、特殊な階段料金（マイナス査定）が発生します。
裏技	–	ポータブルタイプ（Pシリーズなど）の軽い機種は、お客様ご自身で1階まで運んでいただけると、この階段料金を回避でき、査定額を維持できます。

高額買取を成立させるために最も重要なのは「誠実さ」です。後のトラブルを防ぎ、スムーズな買取を成立させるためのルールです。

申告項目	申告方法と必須情報	Tone (誠実性)
動作上の不具合	【具体的に伝える】	音が出ないなどの不具合は、正直に申告してください。特に「どの鍵盤が、どのように、どういう状態（ずっと鳴り続けるなど）で不具合が出ているか」を具体的にお伝えください。
外装の目立つ傷	【写真を添付する】	大きな打痕や剥がれ、鍵盤のひび割れなどは、事前にフォーム、メール、またはLINEなどで写真を添付し、ご報告ください。
申告の重要性	–	理由: 私たち再生工房は、修理・再生を前提に査定額を提示しています。お客様が事前に正直に申告してくだされば、その修理コストを考慮した公正な査定額を提示でき、当日になって査定額が大幅に変わるといったトラブルを未然に防げます。